「早海さんと呼ばれる日」の1-10話までを見終えました。
イライラしたり、鬱になったりとエネルギーを消費するドラマでした。こういう表現をすると嫌な感じに聞こえますが、それだけ現実的なテーマを生々しいくらいリアルに取り上げてるドラマなのかなーと思ったり。なかなかの頻度で挟まる濃厚な昭和の親父像に心の底からイライラしたけど。ギャグだからって受け流せない私の問題。
「早海さんと呼ばれる日」を見始めた理由は3つ。
①中丸さんが出ているドラマだから
②井ノ原さん、松下奈緒さんが出てるから
③設定に興奮したから
①中丸さんが出ているドラマだから
早海馨くんって役で、結構かわいいビジュだったよなー。MCで松下さんのビンタの話をしていたなーくらいの予備知識しかなかったです。中丸さんがいなかったらドラマなんてまず見ないので一番の理由ですね。
②井ノ原さん、松下奈緒さんが出てるから
井ノ原さん:イノなきの文章が好き、最近の眼鏡姿が好き。女子中学生人格の私がメロメロメロメロメロしてる。
松下さん:旅サラダを見ていたら好きになってしまうでしょ……。台湾旅を見てからメロメロメロメロメロになってしまった。社会人3年目人格の私が同じ部署の松下さん(妄想・願望)に恋に似た憧れを密かに抱いている。
③設定に興奮したから
中丸さんと松下さんと井ノ原さんが兄弟なんだと勘違いしていました。
井ノ原さん(恭一)が長男、中丸さん(馨)が三男、そして松下さん(優梨子)は恭一さんのお嫁さん、つまり中丸さん(馨)からみて義姉なんですね。それを知って大興奮のまま中古の円盤をポチりました。
中丸さん井ノ原さんの兄弟設定だけで破壊力と説得力がすごいのに、松下さんが義姉って……いいの?そんな強すぎる設定をもらっちゃって……
そんなこんなで見始めましたけど、心がめちゃくちゃに荒れましたね。
2012年1月15日(日)からスタートする『早海さんと呼ばれる日』は、松下奈緒演じる結婚を夢見てきた家事の出来ないお嬢様が4人兄弟の長男と結婚し、男だらけの家庭に入り、最初は価値観や育った環境が違いすぎるためにとまどい、何も役に立てず早海家の男たちに非難をあびるが、一緒に暮らすうちに家族それぞれとの絆が生まれ、一家に欠かせない最強の「早海家の嫁」に成長していく姿をリアルに描くホームドラマ。
以下ネタバレあり感想
冒頭。新婚ホヤホヤの恭一さん優梨子さん夫妻は希望に胸を膨らませて購入したマンションで、スタートしたばかりの夫婦生活を楽しんでいます。これがね、イチャイチャしてて可愛いんです。
優梨子さん、苗字が「早海」になったのが嬉しすぎて「早海さん」って呼ばれることを妄想してはひとりでキャーーーー!!って盛り上がっています。夫婦でハリネズミのぬいぐるみを持って理想の夫婦像について話たりしてさ。もう空気が甘い。これを井ノ原さん松下さんがやってるんですよ。わたくしは見ながら顔デロデロになりました。(ヒールとか履くと松下さんの方が井ノ原さんより背がちょっとだけ高いのも良い……)
しかし、そんなデロデロの表情筋も一瞬で終わりです。あまーい新婚生活は一瞬で転落、いえ墜落します。
きっかけは早海家の母親の蒸発です。残されたのは父親、次男、三男、四男。この男4人に生活力・家事スキルはありません。早海家は一瞬にしてゴミ屋敷になります。
優梨子さん、「私は早海家のお嫁になったんだから!」と奮起して失踪した母親代わりになろうと頑張るんですけど、ここからが本当につらい・イラつく。基本的に恭一さん以外の男が酷すぎる。
男4人で嫁いびりです。灰かぶり姫みたいな優梨子さんがつらすぎる。あれだけ幸せそうな新婚生活を見たあとだから殊更キツイ。夫婦で購入した綺麗なマンションも、冒頭以降ほとんど映りません。
わたしにとって視聴モチベだったはずの中丸さん(馨ちゃん)が映っても、馨ちゃんは馨ちゃんでわたしのヘイトを溜めるような行動を松下さん(優梨子さん)にするんです。馨ちゃんにさえイライラし始めるんだから、ドラマ見る理由なくない?もう挫折しかなくない?と何度思ったか。
見かねた優梨子さんの実母が、早海家から優梨子さんを連れて帰ろうとするシーンがありましたが、このシーンで私は完全に優梨子ママとスクラム組んで早海家の男どもをなぎ倒していました。恭一さんも恭一さんでこうなる前に力尽くでも何でもいいから優梨子さんをマンションに連れて帰れよ……と。
ロボット掃除機なんか使うな、新聞くらい嫁のお前がポストからとってこい、気の遣えない女、これだから物知らない奴は、なんで朝起こしてくれないの!?(30歳次男の発言)などなどクソすぎる発言ですが、これはごく一部です。私の苛立ちと貧乏ゆすりが激化する一方でした。
そんなこんなですが頑張って視聴し続けました。個人的に3話からはマシでした。基本的にイライラしますけど。
さて4話・5話。馨ちゃん回です。ここだけでいいから見てほしいです。
馨ちゃん、冗談抜きでかわいいです。古のツンデレ臭もなんか良いです。
ビジュから言うと、chainのころなんです。ステバイの頃ですよ。もうかわいい確定。
馨ちゃんのファッションは基本イオンで売ってそうなパーカーにジーンズ/チノパンです。パーカーはピンクとか白とか明るい可愛い色が多くて。しかもフードついてるし……無敵のかわいいです。おぼこい。
髪型は明るめ茶髪です。やや重め前髪かと思いきや、3話で一瞬分けたり、頭をはたかれた拍子に眉が見えたり、いろんなバリエーションあります。
優梨子さん「馨さん、意外とかわいい顔してるから……」
わたし 「わかる……馨ちゃんって顔がかわいい。かわいいよね。顔かわいい」
馨ちゃん 「お菓子屋さんになりたい……(蚊の鳴くような声)」
優梨子さん「えっ?」
わたし 「ェエエエ!!?!かわいすぎかわいすぎかわいすぎかわいすぎ!!!!!!!」
馨ちゃん 「だから!お菓子屋さんになりたいって……勝手に笑えばいいよ!!」
優梨子さん「そうじゃなくて!かわいいなって、馨さんの言い方が」
わたし 「まって優梨子さん、わかりすぎる……。お菓子屋さんって言い方が可愛すぎですよね」
ここで馨ちゃんのかわいすぎ設定を言わせてください。
馨ちゃんって気にしいで傷付きやすい性格で、地道にコツコツできる子でお勉強が得意、運動は苦手、お菓子作りが大好きで得意、字が綺麗な子なんです。お肉は豚肉よりも鶏肉が好き。弟からは「馨ちゃん」と呼ばれている。顔がかわいい設定。
そして早海の四兄弟って上から恭一、研二、馨、優三って名前なんですよ。ひとりだけ数字が入ってなくて女の子みたいな名前なんです。それを昔から気にしてコンプレックスに感じている馨ちゃん……名前にまつわる過去のエピソードは正直悲しいし、クソ親父……とも思うけど、それはそれとして名前を気にしている馨ちゃんはかわいい。顔がかわいい。かわいいよ、顔がかわいい。かわいいよ。
あと未来での旅サラダを知っている状態で見る、優梨子さん馨ちゃんのコンビがかわいいんです。
「馨さん」って呼ぶ優梨子さん
5話の馨ちゃんの「死んでも帰らない!」という言葉をそっくりそのまま使う優梨子さん
馨ちゃんの細い腕を両手でぐいぐい掴んで離さない優梨子さん
5話のお菓子屋さんの夢について話すときの服装がふたりともデニムパンツでおそろいなのもかわいい
ひとりっ子で兄弟に憧れがあるのか、ことあるごとに自分のことを「馨さんのお姉さんだし!」と話す優梨子さん
個人的にいちばんかわいいシーンは馨ちゃんが優梨子さんを「姉さん」って初めて呼んだシーンですね。早海家で初めて姉さん呼びしたのが馨ちゃんなのも良すぎる。呼ばれた優梨子さんはキョトン顔のあとにっこにこでかわいい。すごい嬉しそう。このシーンまで基本鬱だったからカタルシス半端なかった。まあこのあとの展開も鬱ばっかだったけど
総合的にみて早海さん全部見てよかったなー。スペシャル版の前後編もいずれ見ます。
今後、旅サラダを見るたびに「馨さん」「姉さん」呼びを思い出して口角が上がってしまいそうです。
本当はこの今の状態で台湾旅を見たいのに放送圏外だったので叶わぬ夢です。
補足:松下さんをうっすらと好きな気持ちを持ってドラマを見てるからよりイライラしたのかも。松下さんに肩入れしてみてるから、このクソ男ども……ってなったのかもです